矢野 恵美子

矢野 恵美子

弁理士

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1984年に京都大学薬学部を卒業後、山之内製薬株式会社分子生物学研究部で、バイオ医薬品研究や医薬品の標的探索研究を行う。1984年に薬剤師登録。1991年に特許部に異動し、主としてバイオ分野の特許出願権利化、導入評価、契約検討、訴訟などを担当。1996年に弁理士登録。2011年4月から2016年3月まで、アステラス製薬株式会社(2005年に山之内製薬株式会社と藤沢薬品工業との経営統合により社名変更)知的財産部知財第1グループGL 部長として、主に、バイオ・医薬関連分野において、自社品及び導入候補品に対し、特許性の評価、特許取得のための戦略立案・権利化対応、第三者特許侵害可能性の評価、知的財産権に関する訴訟、職務発明規程関連業務を行ってきた。2017年4月に当所に入所し、現在に至る。

アステラス製薬勤務当時は、知的財産に関する社外活動にも積極的に参加し、2000年度から2011年度は、日本知的財産協会の特許第1委員会や医薬・バイオテクノロジー委員会に所属(2010年度、2011年度は、委員長)。2008年度、2009年度は特許庁審判部が開催した「特許性検討会」(現在の審判実務者研究会)にバイオ・医薬分野メンバーとして検討。2007年から2011年まで東京大学薬学部の寄付講座において知的財産に関する講義も担当。2012年度から2016年度まで日本製薬工業協会知的財産委員会専門委員、2016年度は東京医薬品工業協会知的財産研究会副研究会長、2014年3月から2017年3月まで産業構造審議会特許制度小委員会委員を務めた。2018年度から2020年度は、弁理士会バイオ・ライフサイエンス委員会に所属(2019年度は、副委員長)。

2019年6月から2024年3月まで国立大学法人東北大学非常勤講師、2024年4月から裁判所専門委員(東京高等裁判所、東京地方裁判所、大阪地方裁判所所属)、2024年7月から日本弁理士会中央知的財産研究所研究員

使用言語は日本語および英語。

著書・論文

  • 「遺伝子関連発明の新規性・進歩性判断に関する研究」(共著:知財管理2001年6月号)
  • 「バイオ関連発明の機能・特性型クレームにおける権利化と権利解釈に関する研究」(共著:知財管理2002年12月号)
  • 「バイオテクノロジー関連発明における裁定実施権制度のあり方 ― この分野における知的財産権のあり方からの考察 ―」(共著:知財管理2004年5月号)
  • 「研究における代替性のない上流技術特許の円滑な活用についての一考察」(共著:知財管理2004年8月号)
  • 「医薬化合物の機能的表現クレームに関する日米欧の三極比較研究 ― 有効成分を機能で特定した医薬用途クレームの成立性,有効性についての考察 ―」(共著:知財管理2006年1月号)
  • 「米国特許法271条(e)(1)による侵害免責とリサーチツール特許 ─ メルク・インテグラ事件最高裁判決及びリサーチツール特許に関する一考察 ─」(共著:知財管理2006年8月号)
  • 「遺伝子特許出願の審査に関する日米欧の三極比較研究 ─ 類似配列先行技術存在下での新規性判断についての考察 ─」(共著:知財管理2007年4月号)
  • 「バイオ分野の最近の審判決からみる実務上の指針」(共著:知財管理2007年8月号)
  • 「抗体特許出願の審査に関する日米欧の三極比較研究」(共著:知財管理2008年7月号)
  • 「抗体特許出願の審査に関する日米欧の三極比較研究(続)」(共著:知財管理2009年4月号)
  • 「バイオ分野の最近の審判決からみる実務上の指針」(共著:知財管理2009年8月号)
  • 「抗体医薬と特許」(日本知財学会誌 Vol.16, No.1, 2019)
  • 「機能的表現で記載されている抗体クレームの技術的範囲を判断した事例 知財高裁 令和元年10月3日判決(平成30年(ネ)第10043号 特許権侵害差止等請求控訴事件),および,知財高裁 令和元年10月30日判決(平成31年(ネ)第10014号 特許権侵害差止請求控訴事件)」(AIPPI会報第65巻第12号 2020年)
  • 「後発医薬品承認運用と特許の関係、および、最近の先発企業と後発企業の係争事例」(LES Japan News 2022年3月号)
  • 「抗体医薬の知財戦略」(実験医学増刊 Vol.40, No.20, 2022)